出雲大社のしめ縄とお金の話|マナーを理解して正しく参拝しよう

神楽殿の大しめ縄 出雲

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出雲大社の神楽殿にぶら下がる大きなしめ縄を見上げると、「あのしめ縄ってお金を投げると刺さるって聞いたけど本当?」「しめ縄にお賽銭を投げるのはマナー違反じゃないの?」「そもそもこの巨大なしめ縄を作るお金ってどれくらいかかっているんだろう」と、いろいろ気になってきますよね。

実際、出雲大社のしめ縄とお金に関する噂はたくさんあって、しめ縄にお金が刺さると願いが叶うとか、しめ縄にお金を投げるのはもう禁止になったとか、ネットでもしめ縄とお金のマナーやタブーについて情報が飛び交っています。

しめ縄にお金を投げるのは本当にだめなのか、そもそも正しいお賽銭の入れ方はどうなのか、初めて出雲を訪れるあなたにとっては不安ポイントだと思います。

この記事では、神楽殿の大しめ縄の場所や大きさ、しめ縄づくりにかかるお金や仕組み、そしてしめ縄にお金を投げる行為がなぜ禁止されているのかまで、現地目線でまとめていきます。

あわせて、参道の歩き方や二礼四拍手一礼といった参拝マナーもおさらいしつつ、「ここだけ押さえておけば大丈夫」というポイントを整理していきますので、これから出雲大社を訪れるあなたの旅の予習に使ってもらえたらうれしいです。

記事のポイント
  • 神楽殿の大しめ縄の場所と特徴を理解できる
  • しめ縄とお金にまつわる噂と禁止事項の本当のところがわかる
  • お賽銭の入れ方や参道の歩き方など基本マナーをイメージできる
  • 安心して参拝するための心構えとチェックポイントを整理できる
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出雲大社の神楽殿
出典:筆者
  • 神楽殿の大しめ縄とは
  • しめ縄にお金が刺さると願いが叶う?
  • しめ縄にお金を投げる行為が禁止の理由
  • いつから禁止?現在の金網と注意書き
  • 常陸国出雲大社のしめ縄とお金の違い

まずは、多くの人が気にしている「しめ縄にお金を投げるとどうなるの?」という噂の部分から整理していきます。

巨大なしめ縄の場所や大きさ、なぜお金が刺さっていたのか、そして今はどうなっているのかを、順番に見ていきましょう。

神楽殿の大しめ縄とは

出雲大社の有名なしめ縄は、本殿や拝殿ではなく神楽殿の正面に掛かっている大しめ縄です。

長さはおよそ十三〜十四メートル、重さは五トンを超えると言われていて、初めて目の前に立つと、その存在感に「うわ、でかい…」と素直に声が出るレベルです。

神楽殿は、もともと千家国造家の大広間として使われてきた建物で、現在は神事や結婚式などが行われる場所。

この正面に、日本最大級と言われる大しめ縄がどんと構えています。

一方、拝殿のしめ縄も立派ですが、長さ五メートル前後・重さ一トン程度と、神楽殿のものとはスケールがまったく違います。

「出雲大社に行ったのに巨大なしめ縄を見ていない…」という方の多くは、拝殿のしめ縄を見て満足してしまっているパターンが多いです。

巨大なしめ縄を見たいときは、必ず神楽殿まで足を運んでくださいね。

また、この大しめ縄は一般的な神社のしめ縄と比べて綯い方の向きが「逆」と言われることでも有名です。

出雲では古くから「左を上位とする」考え方があり、その伝統が今の掛け方にも引き継がれているとされています。

ちょっとマニアックなポイントですが、現地で注目してみると面白いですよ。

しめ縄にお金が刺さると願いが叶う?

しめ縄とお金の話で、いちばん有名なのが「しめ縄にお金が刺さると願いが叶う」という噂です。

特に五円玉を投げて、うまくしめ縄に刺さると良縁に恵まれる、といった話を聞いたことがある方も多いと思います。

これは、いわゆる観光地発祥の都市伝説のようなもので、古くからの正式な風習ではありません。

誰かが五円玉を投げてみたのをきっかけに、周りの人も「じゃあ自分もやってみよう」と真似をし、それが口コミや雑誌、ネットなどで広がっていった…という流れが現実的なところだと感じています。

もちろん、藁の隙間や先端の平らな部分にちょうど引っ掛かれば、硬貨が一時的に刺さることはあります。

ただ、しめ縄は雨風にさらされるので、いずれお金は落ちてしまいますし、落ちるときに誰かの頭に当たるリスクもゼロではありません。

ロマンがあるように見えて、現場からするとヒヤヒヤする行為なんですよね。

「刺さると縁起が良い」という話は、神社公認のものではありません。

むしろ、後で詳しく触れるように、しめ縄にお金を投げる行為そのものが正式に禁止されているので注意してください。

しめ縄にお金を投げる行為が禁止の理由

出雲大社では、しめ縄にお賽銭を投げ入れる行為ははっきりと禁止されています。

注連縄は神様がお鎮まりになる御神域を示す「結界」の役割を持つ、とても神聖なもの。

そのしめ縄に向かって物を投げつけるのは、神様に対して失礼であり、縁起が良いどころか逆効果とされています。

理由を整理すると、だいたい次のようなイメージです。

  • 神聖な結界を傷つけてしまうおそれがある
  • お金を投げる行為は、神様への敬意を欠くと受け取られる
  • しめ縄の藁が削れたり、硬貨が落下してけがにつながる危険がある
  • お金を投げて遊ぶこと自体、お金を粗末に扱うことになる

特に安全面のリスクは大きくて、昔は神社の方が脚立を使ってしめ縄に刺さった硬貨を落としたり、地面に散らばったお金を片付けたりする作業を定期的に行っていました。

見た目はちょっとした「観光の遊び」でも、現場にはかなりの負担がかかっていた、というわけですね。

いつから禁止?現在の金網と注意書き

しめ縄とお金の話題が広がるにつれて、神楽殿のしめ縄にはどんどん硬貨が刺さるようになりました。

その結果、先ほどのような安全面や景観の問題が無視できないレベルになり、神社としてはっきりと「しめ縄にお金を投げないでください」と呼びかけるようになった、という流れです。

現在の神楽殿の大しめ縄には、下側に金網が取り付けられています。

これによって、物理的にはしめ縄に硬貨が刺さらない仕組みになりました。

仮に投げても、金網で弾かれて落ちてしまうので、もう「刺さるかどうかを試す遊び」自体が成立しない状態です。

境内には、「しめ縄に硬貨を投げないでください」といった内容の掲示が出ていることもあります。

こうした注意書きがあるということは、それだけトラブルが多かったという裏返しでもありますね。

もし昔、知らずに投げてしまった経験がある方がいても、今からきちんとマナーを守れば大丈夫だと私は思っています。

大国主大神はとてもおおらかな神様として信仰されていますから、「知らなかったけれど、今は反省している」という気持ちがあれば、そこから正しい参拝を心がければ十分だと感じています。

常陸国出雲大社のしめ縄とお金の違い

よく混同されるのが、茨城県にある常陸国出雲大社の大しめ縄です。

こちらでも、しめ縄とお金にまつわる「おまじない」が案内されていた時期があり、下から硬貨を投げて挟まると縁起が良い、といった説明が掲示されていたことがあります。

ポイントは、常陸国出雲大社と、島根の出雲大社は別の神社 だということです。

それぞれが独自の考え方や取り組みのもとでしめ縄とお金の関係を考えているので、「茨城ではOKだったから、島根もOKだよね」という感覚で行動してしまうと、思わぬマナー違反になってしまいます。

島根の出雲大社では、しめ縄にお金を投げる行為ははっきりと禁止されています。

他の神社で見たことがあっても、「ここではどうか」をその場で確認する癖をつけておくと安心です。

しめ縄とお金にまつわる文化は、地域や神社ごとに少しずつ違いがあります。

この違いを知るのも旅の楽しみのひとつですが、最終的には公式サイトや現地の案内表示を確認し、迷ったときは神社の方に聞くのがいちばん確実です。

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しめ縄を作る職人たち
イメージ
  • 大しめ縄づくりにかかるお金と仕組み
  • お賽銭の金額と入れ方のマナー
  • 参道や鳥居で気をつけたいお金以外の作法
  • 写真撮影や持ち帰りでやりがちなNG行為
  • まとめ:出雲大社のしめ縄とお金を通して学べること

ここからは、「では実際に出雲大社を参拝するとき、しめ縄とお金にどう向き合えばいいのか?」という実践編です。

大しめ縄づくりにかかるお金や仕組みを知ることで、参拝時の気持ちも変わってきますし、お賽銭の入れ方や参道での立ち振る舞いも、事前にイメージしておくとぐっと安心感が増しますよ。

大しめ縄づくりにかかるお金と仕組み

神楽殿の大しめ縄は、市場で売買されている商品ではなく、島根県飯南町の人たちによる「奉納」という形で出雲大社に掛けられています。

飯南町注連縄企業組合の職人さんを中心に、地域の方々が協力しながら、特別に育てた稲の藁を使って一本の大しめ縄を仕上げていきます。

原料となるのは、いわば大しめ縄専用の稲。田植えから収穫、選別、乾燥まで、しめ縄に適した藁をつくるための手間が積み重なっています。

その上で、太い芯縄を綯い、その周りに藁を巻き付けていき、最後に巨大な縄同士をねじり合わせて、大しめ縄の形に仕上げていきます。

製作には延べ千人規模で関わると言われていて、完成までの期間も一年以上に及ぶことがあります。

費用については正式に公表されていませんが、材料費や人件費などを考えると、一般的な感覚で数百万円〜数千万円規模になってもおかしくないレベルの「大仕事」だとイメージしておくとよいかもしれません。

ここで大事なのは、具体的な金額よりも、「たくさんの人の時間と労力が込められた奉納物だ」という視点です。

だからこそ、しめ縄の前では遊び半分の行為は控えて、敬意を持って眺めたいなと、私自身もいつも感じています。

しめ縄の掛け替えは、おおよそ五〜六年に一度のペースですが、正確に何年ごとと決まっているわけではなく、傷み具合や節目の年などを踏まえて調整されます。

古いしめ縄はお焚き上げされたり、一部がお守りなどの形に生まれ変わることもあります。

ここでお伝えしている数字や期間は、あくまで一般的な目安としての話です。

正確な情報は出雲大社の公式サイトや自治体の最新情報をご確認いただき、最終的な判断は神社や関係機関などの専門家にご相談ください。

お賽銭の金額と入れ方のマナー

しめ縄とお金の話をするなら、避けて通れないのがお賽銭のマナーです。

出雲大社に限らず、賽銭箱に向かって遠くからお金を投げ入れるのはマナー的にはNG。

できるだけ賽銭箱の近くまで歩いて行き、静かにお賽銭を入れるのが基本です。

よく聞かれるのが、「お賽銭はいくらが良いの?」という質問ですが、金額に決まった正解はありません。

自分が無理なく、感謝の気持ちを込められる範囲の金額で大丈夫ですよ。

五円玉や五十円玉でご縁を意識するのもいいですし、特別なお願いがあるときだけ少し多めにする、という考え方もあります。

大事なのはいくら入れるかではなく、どんな気持ちで入れるかです。

投げつけるのではなく、丁寧に納める。その姿勢が一番のマナーかなと感じています。

お賽銭のあとに行う拝礼作法は、出雲大社では二礼四拍手一礼です。

一般的な神社の二礼二拍手一礼と違うので、現地に行く前に一度だけでもイメージトレーニングしておくと安心ですよ。

拝礼の流れや細かい所作をもっと知りたい方は、稲佐の浜からの流れも含めて解説している出雲大社の参拝方法と稲佐の浜の基本ルート解説も、あわせてチェックしてみてください。

参道や鳥居で気をつけたいお金以外の作法

しめ縄とお金のマナーだけでなく、参道や鳥居でのちょっとした作法も知っておくと、全体としてとても気持ちの良い参拝になります。

ここでは、特に「これだけは覚えておきたい」というポイントをまとめておきますね。

参道の真ん中は神様の通り道

鳥居をくぐった先の参道の中央は「正中」と呼ばれ、神様の通り道とされています。

出雲大社でも、松の参道ではできるだけ左右どちらかの端を歩き、真ん中を避けるのが基本です。

混雑しているときはなかなか難しいですが、「できる範囲で意識する」くらいの感覚で十分ですよ。

鳥居をくぐる前後の一礼

鳥居は、俗世と神域の境目を表す門のような存在です。

勢溜の大鳥居や宇迦橋の大鳥居などをくぐるときは、くぐる前に一度立ち止まり、軽く一礼してから進みましょう。

帽子やサングラスを外すのも、このタイミングがおすすめです。

服装や荷物の持ち方にもひと工夫

服装に厳格なルールはありませんが、ビーチサンダルや極端な露出などは避け、清潔感のあるカジュアルスタイルを意識してもらえれば十分です。

リュックや大きな荷物を背負っている場合は、拝殿付近では周りの人にぶつからないよう少しだけ気を配ってもらえると、お互い気持ちよく参拝できます。

出雲大社全体の回り方や時間配分については、境内の順路を写真付きで解説している出雲大社の回り方と参拝ルートを初心者向けに解説した記事も参考になると思います。

写真撮影や持ち帰りでやりがちなNG行為

最近はスマホで気軽に撮影できるぶん、写真まわりのマナーもよく話題になります。

出雲大社では、境内の風景や神楽殿の大しめ縄など、撮影OKのスポットがたくさんありますが、撮影禁止の場所や神事中の様子には注意が必要 です。

特に気をつけたいのは、次のような行為です。

  • 立ち入り禁止のエリアに足を踏み入れて撮影する
  • 他の参拝者の顔がはっきり写った写真を無断でSNSに上げる
  • フラッシュや三脚を使って周囲の邪魔になる撮影をする
  • 境内の砂利や石、木の実などを記念に持ち帰る

おみくじや御砂など、扱いが気になるものもありますよね。出雲大社のおみくじの引き方や、持ち帰る・結ぶの判断に迷ったときは、出雲大社のおみくじの意味とその後の扱い方を解説した記事も役に立つと思います。

まとめ:出雲大社のしめ縄とお金を通して学べること

ここまで、出雲大社のしめ縄とお金の噂から、実際の禁止事項、そして参拝マナーまで一気に見てきました。

まとめると、出雲大社のしめ縄とお金に関する一番大事なポイントは、「投げるためのものではなく、敬意を持って向き合うべき存在だ」ということかなと思います。

しめ縄にお金が刺さると願いが叶う、という話はたしかに印象的ですし、観光地としては「つい試してみたくなる」気持ちもよくわかります。

でも、その裏側には、長い時間をかけてしめ縄を作ってきた人たちの思いがあって、守らなければいけない安全や景観があります。

だからこそ、これから出雲大社を訪れるあなたには、しめ縄の迫力をじっくり味わいながら、静かにお賽銭を納めて、落ち着いて二礼四拍手一礼を捧げる時間を大切にしてもらえたらうれしいです。

出雲大社は「ご縁の神様」として知られていて、恋愛だけでなく、仕事や人間関係など、さまざまなご縁を結んでくれる場所です。

ご利益エピソードをもっと知りたい方は、体験談をまとめた出雲大社のご利益エピソードまとめも読んでもらえると、参拝がさらに楽しみになると思います。

最後にもう一度だけ。

ここでお伝えした内容は、現地で見聞きしたことや一般的な情報をもとにしたガイドです。

正確な情報は必ず出雲大社の公式サイトや現地の案内で確認し、最終的な判断は専門家や神社の方の説明を優先してください。

そのうえで、自分なりのペースで、心地よい出雲時間を楽しんでもらえたらうれしいです。

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