出雲大社のおみくじは番号表記?意味とその後にするべきこと

番号の書かれているおみくじ 出雲

出雲大社を訪れる際、多くの方が気になるのが、おみくじです。

特に「出雲大社 おみくじ 番号」と検索している方は、その番号の意味や選び方に関心があるのではないでしょうか。出雲大社のおみくじは、一般的な吉凶を占う形式とは異なり、神様からの教えや助言が書かれている独自のスタイルです。そのため、「おみくじは当たるのか?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、出雲大社では「気づき」や「指針」として受け取るものとされています。

また、出雲大社には30種類のおみくじがあり、それぞれ異なる番号と内容を持っています。どのおみくじが1番良いのか、凶は出るのか、といった疑問にも答えながら、おみくじの種類や引ける場所、値段などの基本情報もあわせて解説していきます。さらに、「引いた後はどうするのか?」という処分方法や持ち帰り・結び方のマナーについても詳しく紹介します。

初めて出雲大社を訪れる方はもちろん、すでに参拝経験がある方にも役立つ内容をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

記事のポイント

・出雲大社のおみくじの番号ごとの意味や特徴
・吉凶ではなく助言としての受け取り方
・おみくじを引ける場所や値段の情報
・引いた後の扱い方やマナー

おみくじを見ている女性
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  • 出雲大社のおみくじは当たるのか
  • おみくじの種類
  • 出雲大社のおみくじで凶は出る?
  • おみくじで1番良い番号

出雲大社のおみくじは当たるのか

出雲大社のおみくじは「当たる」というよりも、「気づきを与えてくれる」内容だといえます。

というのも、一般的な吉凶を示すおみくじとは異なり、出雲大社のおみくじは神様からのアドバイスという形で運勢が書かれているからです。

その特徴として、番号制(1番~30番)で構成されており、運勢の良し悪しを一言で判断するものではありません。運勢を導く訓や、生活のさまざまな局面における指針が記されており、読み取る人自身の解釈が大切になります。

例えば、「病気」「旅行」「結婚」「売買」など9つの具体的な項目に分かれて記述されており、どれが自分に関係しているかを考えながら読む形式です。そうすることで、自分の今の状況や考え方を見直す機会にもつながります。

ただし、「当たった」「当たらなかった」といった結果を求めると、物足りなさを感じることもあります。出雲大社のおみくじは、未来を断定するものではなく、今の行動を見つめ直すための助言と考えるとよいでしょう。

おみくじの種類

出雲大社では、30種類のおみくじが用意されており、各おみくじには1番から30番までの番号が記載されています。これらは単なる識別番号ではなく、それぞれの内容が異なっており、1枚ごとに異なる教訓や運勢の方向性が示されているのが特徴です。

構成としては、大きく「訓(神様の教え)」「運勢(総合的な流れ)」「判断(具体的な運勢)」の三部構成になっています。

特に「判断」には、通信・土木・結婚・病気・移転・失物・売買・方位・旅行の9項目が設けられており、現代人の生活に即した形でアドバイスが記載されています。

また、出雲大社の境内にある北島国造館では、通常のおみくじとは別に「恋みくじ」や「みくじ矢」など、より個別のテーマに特化した種類も用意されています。恋愛運や開運のお守り的な要素が強いのが特徴です。

ただし、どの種類も共通しているのは、吉凶によって一喜一憂するのではなく、神様の言葉として受け止めることが大切という点です。選んだ番号に導かれるような感覚で、日々の指針として活用していくとよいでしょう。

出雲大社のおみくじで凶は出る?

出雲大社のおみくじには、一般的な「凶」という表現は登場しません。つまり、大吉・中吉・凶といったわかりやすいランク分けは行われていないのが大きな特徴です。

その理由は、出雲大社のおみくじが「吉凶を占うもの」ではなく、「神様からの助言を受け取るもの」という考え方に基づいているためです。おみくじの内容は、訓(くん)という教えと、運勢の流れ、そして生活に関わる9つの項目に分かれており、それぞれに丁寧なアドバイスが書かれています。

例えば、「病気は長引くが治る」「売買は利が少ない」など、少し厳しめの内容が書かれていることはあります。ただ、これは「凶」という断定的な言い方ではなく、「注意を促すメッセージ」として受け取るのが適切です。

このように言うと、曖昧に感じるかもしれませんが、出雲大社のおみくじはあくまで前向きな人生の手引きとしての役割を持っています。凶が出ない代わりに、どうすれば運が開けるのか、どう心を整えるべきかを伝えてくれる点が大きな魅力です。

おみくじで1番良い番号

おみくじで「1番良い」とされる番号は、出雲大社では明確に定められていません。というのも、すべての番号に神様からのメッセージが込められており、どれが一番優れているという優劣はないからです。

一般的なおみくじでは「大吉」がもっとも縁起が良いとされますが、出雲大社のおみくじにはそうした評価軸が存在しません。その代わり、それぞれの番号ごとに運勢の流れや注意点が異なっており、内容の良し悪しではなく、自分にとって必要なメッセージが込められているかどうかが大切です。

例えば、1番のおみくじには「正直な心で祈れば、何事も幸縁に結ばれる」といった前向きな教えが書かれています。また、7番や17番などには好調な運勢が書かれていることもあります。ただし、自分の状況に合った内容でなければ、どれだけ良い運勢でも生かしにくいかもしれません。

こう考えると、出雲大社のおみくじにおいて「1番良いもの」とは、自分がそのとき必要としている言葉を与えてくれる番号だと言えるでしょう。判断に迷うときは、落ち着いて全文を読み、自分に必要なメッセージを見つけることが大切です。

神社のおみくじを販売している様子
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  • おみくじが引ける場所
  • おみくじの値段(初穂料)
  • 引いた後はどうするべきか
  • おみくじは持ち帰る?結ぶ?

おみくじが引ける場所

出雲大社でおみくじを引ける場所は、境内にある「御守所(おまもりどころ)」です。参拝者にとっては、お守りや御札と同様に、おみくじもこの場所で受け取ることができます。

具体的には、「八足門(やつあしもん)」の前と、「神楽殿(かぐらでん)」の右手側の2か所が定番の御守所となっており、どちらも出雲大社の中心的な建物のすぐそばに位置しています。また、混雑が予想される繁忙期には、拝殿付近の休憩所が臨時の授与所になることもあります。

お守りと一緒に選べるようになっているため、授与所での流れに従って希望の番号を引く形になります。おみくじは箱から無作為に選ぶ方式のため、どの番号が出るかは完全に運任せです。

なお、早朝や夕方の時間帯は人が少なく、落ち着いて選べるためおすすめです。ただし、授与所には受付時間があるため、訪問時間に注意することも大切です。

おみくじの値段(初穂料)

出雲大社のおみくじの値段(初穂料)は、1回100円です。この料金は全国の神社と比べても比較的安価な部類に入り、多くの参拝者にとって手の届きやすい設定になっています。

初穂料とは、もともと神様に捧げるお米や作物の代わりとして支払う金額のことで、おみくじを受け取る際の感謝の気持ちを込めた奉納になります。お金を払って「商品を買う」という感覚とは異なり、神様からのお言葉をいただくための礼儀のようなものです。

おみくじの支払い方法は、授与所に設置された箱にお金を入れる形式が一般的で、職員に直接渡す必要はありません。ただし、小銭が必要になることが多いため、事前に用意しておくとスムーズです。

また、北島国造館(きたじまこくそうかん)などでは、「恋みくじ」や「みくじ矢」など異なる種類のおみくじもあり、それぞれ300円や100円など別の初穂料が設定されています。目的に応じて選ぶとよいでしょう。

引いた後はどうするべきか

おみくじを引いたあとは、内容をしっかりと読み、自分に必要な言葉を心に留めることが何より大切です。出雲大社のおみくじは単なる運勢占いではなく、神様からの助言として受け取るものとされています。

そのため、内容に良し悪しが書かれていたとしても、それをどう活かすかが重要になります。例えば、病気の欄で「長引く」と書かれていた場合でも、焦らず治療に専念する姿勢が求められているのかもしれません。このように、自分の行動を見つめ直すきっかけとして活用するのが望ましい形です。

読み終えたあとの行動には決まったルールはありませんが、処分や保管の方法にはいくつかの選択肢があります。すぐに手放す必要はなく、持ち帰って日常の中で見返すのもひとつの方法です。また、おみくじに書かれていたアドバイスが叶ったと感じたときには、神社に返納するという流れも一般的です。

このように、おみくじは引いて終わりではなく、自分の行動や心の持ちように生かすものとして考えるとよいでしょう。

おみくじは持ち帰る?結ぶ?

出雲大社では、おみくじを「持ち帰る」か「境内に結ぶ」かは参拝者の自由です。どちらにも意味があり、それぞれの考え方に応じて選ぶことができます。

まず、境内で結ぶ場合は「おみくじ結び所」を利用しましょう。出雲大社には複数の結び所が設けられており、木の枝などには絶対に結ばないよう注意が必要です。木々は神聖な存在とされているため、直接結ぶ行為はマナー違反にあたります。

一方で、おみくじを持ち帰るという選択も多くの人がしています。これは、神様からの言葉を日々の暮らしの中で繰り返し読み返すためです。財布や手帳に入れて身につける人もいれば、部屋に大切に保管する人もいます。

ただし、役目を終えたおみくじをそのまま捨てるのは避けましょう。最も丁寧な方法は、神社や寺院に返納することです。出雲大社では、お焚き上げ用の納め所が用意されており、郵送での返納も受け付けています。

このように、おみくじをどう扱うかは信仰の姿勢にも関わるため、自分なりに意味を持って行動することが大切です。

【出雲大社】おみくじの番号の意味と扱い方まとめ

  • 出雲大社のおみくじは番号制で30種類ある
  • 各おみくじには異なる神様の教えと助言が書かれている
  • 一般的な吉凶の表現は使われていない
  • 内容は訓・運勢・判断の三部構成になっている
  • 判断には通信・結婚・病気など9つの項目がある
  • 番号ごとに内容が異なるため優劣は存在しない
  • おみくじは当たるというより気づきを与えるもの
  • 凶という言葉は使われず注意喚起として記されている
  • 出雲大社の境内では御守所でおみくじを引ける
  • 引ける場所は八足門前と神楽殿の2か所が基本
  • 初穂料は1回100円と手頃な金額になっている
  • 恋みくじやみくじ矢などの派生おみくじもある
  • 引いた後は持ち帰っても結んでもどちらでもよい
  • 結ぶ場合は木の枝ではなく結び所を使う必要がある
  • 役目を終えたおみくじは神社に返納するのが望ましい